みなさんは批判的思考を持ちながらニュースやインターネットを見ていますか?
ビジネスマンの方なら知っている方も多いかもしれませんが、批判的思考ってなに?となった方はこの記事を読んで批判的思考ができるように鍛えていきましょう。
批判的思考を持っていない人だと、簡単に情報に騙されてしまう可能性があります。
まずは批判的思考とは何なのか学んでいきましょう。
批判的思考とは?
批判的思考はクリティカルシンキングとも呼ばれ、インターネットなどで簡単に情報が手に入る今の世の中で必ず必要な思考です。
世界中でも必要なスキルの一つとして、この批判的思考が紹介されています。
個性の確立に努めるとともに,社会について,広く深い理解と健全な批判力 を養い,社会の発展に寄与する態度を養うこと。
批判的思考について ーこれからの教育の方向性の提言ー 楠見孝
高等学校における教育の目標として、この批判力が必要であると言われています。
この批判的思考を取り入れた授業を行っている高等学校があるほど、学生、そして社会人になってからも必要な思考となってきています。
では、なぜこの批判的思考が必要となってきているのでしょうか?
- 情報に惑わされないような人になるため
- 自分で考える人になるため
この二つの為に批判的思考が必要だと言われています。
他人に言われたことしかできない人たちというのは、今後AIにどんどん仕事を取られていくでしょう。
しかし、与えられた情報を批判的にとらえ、自分でその箇所を修正していける人が今後のAIの時代も生き抜くことができる人です。
今後確実に来るAI社会を生き抜くためにも、この批判的思考は必要になるわけです。
批判と非難の違いは?
よく疑問になるのが、批判と非難はどう違うの?ということだと思います。
批判:物事に検討を加えて、判定・評価すること。
https://kotobank.jp/word/批判-612181
非難:人の欠点や過失などを取り上げて責めること。
https://kotobank.jp/word/非難-611914
つまり、批判は相手を改善させようとする行為なんですね。
もしあなたがミスを先輩に指摘されたときに、
全然ダメ! なんでこんなこともできないんだ!
とただ非難されるよりも
ここが間違ってるね。でもここはよくできているので、ここをこうすれば良くなるよ。
と批判されたほうがよくありませんか?
もちろん自分でどこがだめだったのかを考えることも必要ですが、なぜおかしいのか?を言ってくれるかどうかで相手の印象も変わりますよね。
ただここがおかしい!と言い続けるだけでなく、しっかりと批判できる人になりたいですね。
批判的思考テスト
ではここで批判的思考のテストをしてみましょう。
次に載せる文章は実際にアメリカで実験で行ったものになります。
「パラシュートの効果」を検証する実験
方法:18歳以上の男女23人にて計測。参加者はランダムに2つのグループに分けられた。
片方はパラシュートをつけて飛び降りる、もう片方はただのリュックサックを担いで航空機から飛び降りてもらった。
飛び降りた後に地面に衝突し、何が起きたかについて確認し、それぞれのグループで死亡、大怪我になった人数を比べた。
結果:パラシュートをつけた人とつけなかった人では、死亡した人数や、大けがした人数は同じだった。
では、この文を批判的に読んでみてください。
何度も何度も読み返してみて、これはこうなのではないかと色々と考えてみましょう。
もしこの文を一回読んだだけでおかしいところを見つけることができたらすごいと思いますよ。
はい、ではここから答えになります。
この文章のおかしいところ、それは高度何mから飛んだかを示していない点です。
つまり、パラシュートを付けていた人も、ただのリュックサックを担いでいた人も地上で止まっている航空機から飛び降りただけなのです。
もちろんそんな高さから飛び降りたところで、ちょっと足をすりむいたりする人はいるかもしれませんが、大怪我や死亡する人などいません。
なのでこのような結果となるわけです。
もちろんこれ以外におかしい点もあるかもしれませんし、これを読んでただの屁理屈じゃないか!!と思われた方もいるかもしれません。
しかし、このような情報がたくさんあるのがこのインターネット社会の現状です。
たくさんの情報が溢れる世の中で、騙されないようにするためにも批判的思考のスキルは磨いていきましょう。
常に情報を本当に?と批判的に見ることが大切です。
批判的思考の鍛え方は?
今が一番若いという言葉が私も大好きなのですぐにでも鍛えていきましょう。
この批判的思考を鍛える方法としてわたしがおすすめするのは、一つの事柄に対してなぜ?を最低3回繰り返すことです。
例えば隣で仕事をしている人が午前中からずっと眠気に襲われていたとします。
この人が眠たそうなことに対してなぜ?を3回繰り返してみましょう。
なぜ午前中から眠たそうなのか?⇒この人は昨日遅くまで仕事をしていたから
ではなぜ昨日遅くまで仕事をしていたのか?⇒部下が大きなミスをしてしまい、仕事が遅れてしまったから
ではなぜ部下がミスをしているのに、この人の仕事もおくれるのか?⇒この人はとても優しく、部下がミスをした時も一緒に仕事を手伝い、全部終わるまで残ってくれるような人だからだ
もちろんこれは1例なので、色々な考え方があります。
しかしこれを繰り返すことで、あなたの批判的思考のスキルはぐんぐん伸びていきます。
一度意見を取り入れ、その中から疑問点を探していく、これが批判的思考を鍛えるのには効果的です。
この時に気を付けてほしいのは、できれば自分のことではなく他人のことに対してなぜ?を3回繰り返しましょう。
他人の考え方などを自分の中に一度落とし込めることで、批判が上手くなっていきます。
批判的思考のまとめ
今回は批判的思考についてお話させていただきました。
社会に出てからは確実に必要になるスキルですので、若いうちからこの批判的思考を鍛えておくのがいいです。
何事にも疑問を持つこと、人によってはなんだこいつと思われることもあるかもしれませんができるなら学生のうちから必ず経験しておきましょう。
学生なら自分でなぜ?を3回考えた後に、それが正しかったのかの答えを聞くことが容易です。
社会人になると、この聞くという行為も簡単にはできなくなるので学生のうちにやっておきましょう!
よーしょーはなぜ身長が小さいのにゃ?
その疑問の答えは僕にもわからないです!!!
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