医療従事者のためのAI活用学習法:PerplexityとNotionを使いこなす

Perplexity 理学療法

目まぐるしいスピードで発展しているAIですが、医療の世界でもAIの活用が注目を集めています。本記事では、医療従事者である理学療法士の私がAIを活用して効率的に学習する方法を、PerplexityとNotionという2つの強力なツールを中心に解説します。これらのツールを使いこなすことで、最新の医学知識を効率的に吸収し、患者さんにより良いリハビリテーションを提供できるようになるはずです。

目次

Perplexity AIとは

Perplexity AIは、最新のAI技術を活用した対話型検索エンジンです。従来の検索エンジンとは異なり、自然言語で質問を投げかけると、関連する情報を収集・分析し、簡潔にまとめた回答を提供してくれます。

Perplexity AIの特徴

  1. 最新情報の即時反映: インターネット上の最新情報を常に取り込んでいるため、最新の研究成果や治療法についての情報を得やすい。
  2. 信頼性の高い情報源: 学術論文や専門サイトなど、信頼性の高い情報源から情報を収集。
  3. 自然言語での対話: 専門用語を使わなくても、日常会話のような質問で情報を得られる。
  4. 情報のまとめ機能: 複数の情報源から得た情報を簡潔にまとめて提供。

Notionとは

Notionは、ノート作成、タスク管理、データベース作成など、多機能な情報管理ツールです。理学療法士の学習や業務管理に非常に役立つツールといえます。

Notionの特徴

  1. 柔軟なページ作成: テキスト、画像、表、リスト等を自由に組み合わせてページを作成できる。
  2. データベース機能: 論文管理やPerplexityに質問した内容の答え等効率的に管理できる。
  3. テンプレート機能: 頻繁に使用する形式のページを簡単に作成できる。
  4. 共有・コラボレーション: チームでの情報共有やプロジェクト管理が容易。

PerplexityとNotionを活用した理学療法士の学習法

1. 最新の医学情報の収集(Perplexity AI)

Perplexity AIを使って、最新の医療に関する情報を効率的に収集します。

私はメインの使い方として

  1. 臨床で疑問に思ったことを紙に書き留めておき、休み時間や帰宅後にPerplexityに質問する
  2. 「脳卒中後のリハビリテーションにおける最新の論文は?」等の質問で最新の知見を集める

Perplexity AIは、これらの質問に対して、最新の研究結果や臨床ガイドラインを基に回答を提供してくれます。

2. 情報の整理と知識ベースの構築(Notion)

次にPerplexity AIで得た情報を、Notionのデータベース機能を使って情報を整理し、見返しやすいようにします。

Notionでの情報整理例:

  1. Perplexityへの質問内容
  2. タグ付け(股関節、膝関節など)
  3. 参考書等から引っ張って来た内容の付け足し

の3つは最低限つけるようにしています。特に③はPerplexityの情報のみでは足りない部分を付けたし、自分の知識とするために休みの日などにまとめてやっています。忙しい時はまずは②まで保存し、後で見返すといった形です。

論文の場合は

  1. 論文タイトル
  2. タグ付け(運動器、股関節、膝関節大きめのワード。自分でつける)
  3. 要約(AIにやってもらう)
  4. PICO(AIにやってもらう)
  5. キーワード(AIに論文内によく出てくるキーワードを抜粋してもらい、タグ付けする。論文にもよるがピラティス、骨盤前傾、呼吸パターンなどニッチなワードが多い)
  6. URL

まで保存しています。②のタグ付けはあまり細かく分けすぎず、運動器、脳卒中、呼吸器や股関節、膝関節、肩関節のように大きめにタグ付けするようにしています。

3. 臨床推論の強化

Perplexity AIを使って、様々な症例に対する評価項目の列挙や臨床推論も練習可能です。実際にPerplexity AIを使った臨床推論を紹介します。

使用例(Perplexity AI):
60代男性、左被殻出血による右片麻痺。BRS下肢Ⅲレベル。術後1週目。評価や理学療法の介入方法含め臨床推論を行ってください。

Perplexityの回答:

60代男性の左被殻出血による右片麻痺患者に対する評価と理学療法介入について、以下のように臨床推論を行います。

評価

  1. 神経学的評価:
  • 意識レベル
  • 高次脳機能障害の有無(特に失語症)
  • 感覚障害の程度
  1. 運動機能評価:
  • Brunnstrom Recovery Stage (BRS):
    • 下肢はⅢレベル(確認済み)
    • 上肢・手指のステージも評価
  • 関節可動域(ROM)
  • 筋緊張(Modified Ashworth Scale)
  1. バランス評価:
  • 座位・立位バランス
  • Berg Balance Scale (BBS)
  1. ADL評価:
  • Functional Independence Measure (FIM)
  • Barthel Index (BI)
  1. 歩行能力評価:
  • 歩行補助具の必要性
  • 10m歩行テスト(可能であれば)

臨床推論

  1. 被殻出血の特徴:
  • 運動麻痺と感覚障害が主症状
  • 左半球病変のため、言語障害(失語症)の可能性あり
  1. BRS下肢Ⅲレベルの特徴:
  • 分離運動は困難だが、共同運動パターンでの動きが可能
  • 随意的な膝屈曲が可能になり始める段階
  1. 術後1週目の注意点:
  • 脳浮腫のピークを過ぎ、全身状態は安定してきている可能性が高い
  • しかし、過度な負荷は避ける必要がある

理学療法介入方法

  1. 急性期リハビリテーション:
  • 廃用症候群予防
  • 早期離床
  • 基本動作訓練
  1. 運動療法:
  • 関節可動域訓練(特に麻痺側)
  • 筋力増強訓練(非麻痺側および麻痺側)
  • 下肢の分離運動促通(特に膝関節の屈曲・伸展)
  • 座位・立位バランス訓練
  1. ADL訓練:
  • 基本動作(寝返り、起き上がり、座位保持、立ち上がり)訓練
  • 移乗動作訓練
  1. 歩行訓練:
  • 平行棒内歩行訓練(可能であれば)
  • 適切な歩行補助具の選定と使用方法指導
  1. 患者教育:
  • 自主トレーニングの指導
  • 転倒予防教育
  • 生活指導(特に血圧管理)
  1. 装具療法:
  • 短下肢装具(AFO)の検討

注意点

  1. 過度な負荷を避け、段階的に運動強度を上げる
  2. 血圧変動に注意し、適宜休憩を取り入れる
  3. 疲労度や痛みを確認しながら実施する
  4. 高次脳機能障害がある場合、それに応じた介入方法を検討する

この臨床推論に基づき、患者の状態を詳細に評価し、個別の目標設定を行いながら理学療法を進めていくことが重要です。また、多職種連携を図り、包括的なリハビリテーションを提供することで、より効果的な介入が可能となります

凄すぎて笑ってしまいますよね・・・(笑)

新人の方や初めて見る疾患の際は事前にAI活用してどのような評価を取るのかかんがえておくのもおすすめです。

注意点としてはAIとはいえ、個人情報には気を付けること。医療従事者として絶対に個人情報は漏洩させてはいけません。その人個人がわかるような内容は打ち込まないようにしましょう。

個人情報についてはこちらの記事参考にしてみてください。

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AIツールを活用する際の注意点

  1. 情報の検証: AIが提供する情報は常に正確とは限りません。1次情報を確認したり、複数の情報源で確認することが重要です。
  2. 患者情報の取り扱い: 患者の個人情報をAIツールに入力しないようにしましょう。
  3. 臨床判断の重要性: AIはあくまでも支援ツールです。最終的な臨床判断は理学療法士自身が行う必要があります。
  4. 継続的な学習: AI技術は急速に進化しています。ツールの使い方や最新機能について、常に学び続けることが大切です。

まとめ

PerplexityとNotionを組み合わせた学習法は、理学療法士の継続的な専門知識の更新と臨床スキルの向上に大きく貢献します。最新の医学情報を効率的に収集し、整理・分析することで、エビデンスに基づいた質の高い理学療法を提供することができます。

現在このPerplexityを1年間無料で使用する方法があります。それがワイモバイルを契約する事。

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GPT-4oやClaude-3など最新のAIモデルを駆使し、複雑な質問にも瞬時に的確な回答が得られるPerplexity。一番安いプランでもPerplexity使用可能なため、キャッシュバックとAIの為だけにサブ回線としての契約もありかと。

ただし、これらのツールはあくまでも支援ツールであり、理学療法士の専門的判断や患者さんとの直接的なコミュニケーションの重要性を忘れてはいけません。AIツールを賢く活用しながら、常に患者さん中心の理学療法を心がけることが、真の専門家としての成長につながります。

AIの進化は目覚ましく、今後も理学療法の分野でさらなる活用が期待されます。新しい技術や知識を積極的に取り入れていきましょう!

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