みなさん痛みについてどう考えていますか?
など、痛みに良い感情を持ってる方はあまりいらっしゃらないでしょう。
一度は痛みなんて感じない方がいい!!と思ったことはあると思います。
では、人間は痛みを感じなくなくなったらどうなってしまうのでしょうか?
痛みとは?
痛み定義としては医学的には
痛みとは不快な感覚的、情動的経験である
と定義されています。
これはつまり、その人自身が不快だと思わなければ痛みではないのです。
痛みを感じることを快感とする人達もいると思われるかもしれませんが、あの人たちは不快感を感じていないので、あれは痛みではないんですね。
また感覚的、情動的ということから、傷が見えない場合でも痛みと定義するということです。
胃であったり、内臓的な痛みなどがそれにあたりますね。
定義的には、心の傷といわれるものも本人が不快だと感じるのであれば痛みとして医学的に認められるということです。
心の痛みというのは実際に存在するんですね。
痛みを感じない場所
先ほども紹介したように痛みというのは皮膚などだけでなく、筋肉や内臓など、体の中でももちろん感じます。
しかし、体の中で2箇所だけ痛みを感じない部位があるのです。
体のどこだと思いますか?
正解は脳と肺です。
頭が痛いや、胸が苦しいといった痛みは、周りの筋肉や、腱などが痛みを感じているんですね。
痛みを感じるためには、痛みの神経が必要ですが、脳と肺自体にはこの神経がないので、どちらもそれ自体は痛みを感じません。
人間の三大痛み
では、人間が特に痛いと感じる痛みはなんなのでしょうか?
これは
だと言われています。
始めの2つは知っている方も多いかもしれませんね!
頭の血管から出血する、心臓の血管が狭くなって心臓に酸素がいかなくなるという病気です。
3つ目はピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
三叉神経痛とは簡単に言ったら、素早く大量のかき氷を食べたときのキーンとした痛みが顔に走る!という感じでしょうか?
この3つはほんとに痛くて痛くて辛いので、予防法をしっかりとして絶対にならないようにしましょう!!
なぜ痛みを感じるのか?
ここまで聞いて、痛みの辛さをわかっていただけたかと思います。
そこで疑問になるのは、人間に痛みはなぜ必要なのか?ということです。
ほとんどの人は不快感を感じているでしょう。
痛みはなぜ必要なのかということですが、病気の一種で、先天性無痛症というのがあります。
名前の通り、この方は何をしたとしても痛みを感じません。
ではこの先天性無痛症になった方はどうなってしまうとおもいますか?
なんと大半の方が、20歳前後で亡くなってしまいます。
先天性無痛症の方はなぜ早くに亡くなってしまうのでしょうか?
これはやはり、痛みを感じないというところが関わってきます。
なぜ痛みが必要なのかというと、痛みは生体の防御反応と言われ体を守るためにあるのです。
この先天性無痛症の方は足首の骨折をよくします。
なぜかというと、小さい頃から何度も高いところから飛び降り、足首の骨折をするのです。
もちろん足首の骨折をしても痛みを感じないので、これが危険なことなんだとわからずに何度も何度も繰り返してしまいます。
するとそのうち足首の骨折をしすぎて、痛みはないのに歩けなくなってしまいます。
人間は歩けなくなると、一気に死期が近づくといわれています。
いわゆる寝たきり状態になってしまうわけですからね。
他にも損傷部位からの感染症で亡くなってしまうことが多いです。
これをやると痛い、死んでしまうかもしれないという危険がわからない、これが先天性無痛症の方が若くして亡くなってしまう原因です。
痛みというのはこれが危険なんだと子供が学ぶために必ず必要なものなんです。
痛みはなぜ必要なのかというのがわかってもらえたでしょうか?
中には傷は治るでしょと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、極端な例でいうとずっと火の中に手を突っ込んでいても何も感じないわけです。
組織が修復できなくなるぐらいまで火傷してしまうかもしれません。
あなたが痛みを感じれていること、大切なことなんだなと改めて感じてほしいです。
痛みを感じないと人間はどうなるのまとめ
今回は痛みを感じないと人間はどうなるのかについてお話しさせていただきました。
不快と感じるのが痛みという定義なので、みなさん痛みは大嫌いかと思いますが、体を守るために本当に大切な人間の機能です。
なぜ痛みを感じるのかも今回の話で分かってもらえたかなと思います。
一日一回は必ずどこかに体をぶつけるよーしょーは痛みを毎日のように感じていますが、痛みに感謝して(決してMではありません)行こうと思います!
今回はこちらの本を参考に記事を書かせていただきました。
痛みについて、より深く知りたいと思った方は是非読んでみてください。
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