検診と健診の違いってわかりますか?
当たり前のように今日は健診だ!などと使っているかもしれませんが、どちらの意味で使っているのかしっかり知っておいてほしいと思います。
今回の記事では検診と健診の違い、さらに各年齢に合わせた検診と健診を紹介していこうと思います!
自分はちゃんとその年齢の時に健診や検診を受けているか、これを見て確認してくださいね。
検診と健診の違いとは?
検診と健診、これはよく間違われる言葉です。
まず健診は健康診断を略した言葉になっています。
つまり健診とは病気を予防するため、早期発見をするために全身の健康状態を診てもらうためのものになります。
検診とは、ある特定の病気になっていないかどうか?を検査するために行われるものです。
がんの検診や骨粗しょう症の検診などがそうですね。
検診はピンポイントにこの病気になっていないかを見るためのものになっています。
健診は広く体について見てもらい、検診は狭く見てもらうという感じですね。
年齢別検診・健診の主な種類
年齢や妊娠中など、その時と場合によって受けるべき検診と健診は変わってきます。
ここでは主だったものを中心に紹介していきたいと思います。
妊娠中の健診と検診
妊産婦健康診査と言われるものがあります。こちらは市町村によって実施され、問診や超音波検査、血液検査などいくつかの内容に分かれています。
時期の推奨としては
妊娠24週未満は4週間に1回
妊娠24週〜36週未満は2週間に1回
妊娠36週〜分娩は1週間に1回
産後に1回となっています。
公費補助制度で、14回までは原則無料で受診可能です。
とても大切なことなので、絶対受けましょう。
1歳〜4歳までの健診と検診
乳児健康診査
3〜6ヶ月、9〜11ヶ月と2度対象となっておりこちらは市町村によって実施されます。
内容としては診察、身体計測、栄養状態の確認などです。
ちゃんと成長してるのかを見てもらえるので、こちらの健診は受けておきましょう。
1歳6ヶ月児健康診査
満1歳6ヶ月を超えて、満2歳に達しない児童が対象となっており、こちらも市町村によって実施されます。
内容としては発育状況、病気の異常、栄養状態、手足の運動障害、精神発達状態、言語障害、予防接種、育児上の問題事項など多くあります。
乳児の健診よりも多くの検査項目があるので、子供の成長をしっかりと見ることができます。
3歳児健康診査
満3歳を超え、満4歳に達しない児童が対象となっており、こちらも市町村によって実施されています。
内容は先ほどの1歳6ヶ月児童と同じ発育状況、病気の異常、栄養状態、手足の運動障害、精神発達状態、言語障害、予防接種、育児上の問題事項に加え、眼や耳鼻に病気がないか調べます。
就学後
就学時健康診断
小学校入学時に、市町村教育委員会によって実施されます。
内容は栄養状態、脊柱、胸郭の病気の有無、視力聴力、眼の病気の有無、耳鼻喉の病気、皮膚の病気の有無、歯、口腔内の病気の有無などになります。
定期、臨時健康診断
対象は幼稚園生から大学生までで、学校によって行われます。
内容は就学時健康診断の内容に加え、身長体重、結核、心臓の病気の有無、尿検査などがあります。
こちらは学校側で行われることが多いので、当たり前のように思っている方も多い健診ですね。
就労後から退職まで
一般健康診断
雇入時、定期的な健康診断だけでなく、特定の業務者(鉛や水銀を扱う、深夜業など)、海外派遣時、給食従業員などはさらに健康診断があります。
これは事業者によって実施され、身長、体重、腹囲、視力、X線検査、血圧、尿、血中脂質、心電図、血糖、肝機能、貧血など多くの検査項目があります。
がん検診
40歳以上の方(子宮がんは20歳以上)が対象で、市町村によって実施されます。
今までは健診ばかりでしたが、社会人となると検診も増えてきます。
特にがんはどれだけ早期に発見できるかが重要なので、必ず受けておきましょう。
歯周疾患検診
40〜70歳が対象で10歳ごとに行なっています。
こちらも検診になりますが、歯も大切なので受けておくべき検診です。
骨粗しょう症検診
40〜70歳女性が対象で、5歳ごとに検診を行なっています。
女性は閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが低下し骨粗しょう症になりやすくなります。
骨折するとそのまま寝たきりになってしまう場合も多いです。
必ず骨粗しょう症検診は受けておきましょう。
肝炎ウイルス検診
40歳が対象で、41歳以上なら希望者、または検診で異常のあった人に対して行なっています。
希望者となっていますが、できる限り受けておくのがいいです。
今までのがん検診、歯周検診、骨粗しょう症検診、肝炎ウイルス検診は努力義務の検診となっていて、
強制的に行っている物ではないです。
市町村がみなさんに受けてもらえるように頑張っているという感じですね。
高齢化が進む今、全ての検診を受けていただきたいです。
退職後の健診と検診
特定健康診査
40歳〜74歳が対象となっており、医療保険者によって実施されています。
これは特にメタボリックシンドローム発見のために行われています。
そのため内容は身体計測、血圧、尿、血液、血糖、肝機能などの検査になります。
健康診査
75歳以上が対象となっており、後期高齢者医療広域連合によって実施されています。
検診と健診に違いのまとめ
検診と健診の違いについては理解していただけたでしょうか?
ここで紹介したのはできる限りやってほしいものたちなので、他にも検診や健診はあります。
ご自身の住んでいるところによっても変わるので、しっかりと調べてもらえたらと思います。
こうやって見ると、生まれてから死ぬまでに受けなければいけない健診、検診が多くあることに驚かされます。
一応義務化されていますが、中には自分からやらないといけないものもあるので、しっかりと自分が受けたかどうか把握しておいてくださいね。
健康のためにも、検診・健診を忘れずに行なっていきましょう!
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