みなさんは離見という言葉を知っていますか?
私はメモの魔力を読んで、初めて離見という言葉を知りました。
世阿弥の能楽論で、演者が、自分をはなれ観客の立場で自分の姿を見ること。自分の演技について客観的な視点をもつことをいう。
コトバンクより引用
簡単に言うと、離見とは自分を客観的に見ることです。
離見で自分を見つめなおしてみませんか?
離見をして自分を見つめ直す
あなたは普段から自分のことを離見していますか?
世阿弥は、いい演者と悪い演者の違いとして、いい演者は離見ができる演者であると述べています。
逆に悪い演者は我見、つまり自分の主観や自分の目線しかもっていないのです。
この我見と離見を一致させることが大切なんです。
自分を客観的に見るって難しいですよね。
今回はメモの魔力で紹介されていた方法、私自身が考えた方法を紹介します。
写真を50枚撮る
やり方は1日に写真を50枚撮るだけです。
こちらはメモの魔力からの引用です。
その時の心境によって「何にカメラを向けるか」が変わります。撮り終えた写真を振り返って、見つめてみると、「やたら、花ばっかり撮るなあ」「ビルばっかり」撮ってるななど、自分の傾向が見えてくる
なかなか面白い方法だなと思いました。
これをやっていたのは写真家の方で、写真の上達ではなく、自分を客観的に見るためにこの方法をやっていたそうです。
自分の傾向を知ることで、今の気持ちや、こういうものに自分は興味があるんだとたくさんの発見がありそうですね。
写真だけではなく、他の方法でも使えるなと思いました。
例えばメモの魔力のタイトル名通り、自分が目にしたもので面白いと思ったものをメモに残すなどでも同じように自分の傾向が見えてきます。
私も気づいたこと、面白いと感じたことに関してはメモをするようになりましたね。
ブログに書きたいと思うこともメモに残しています。
自分の傾向を知れるだけでなく、後で書いた内容を離見することで、ブログに書いたら面白そうだな、これは微妙だなと客観的に判断することができます。
一度冷静になって考えるので、より良いものが出来上がります。
動画に残す
これは実際に私が通っている大学でもやっている方法です。
やり方は問診、治療の様子などを動画に撮り、自分の動画をみんなで見るというものです。
自分自身の悪い癖や、ダメなところがたくさん見えてきます。
これは医療だけでなく、他のところにも活かせるのではないかなと思います。
芸能人の方でも、自分が出た番組は必ず録画してあとで見直すという人いますよね。
同じように自分が何かやるときなどには、誰かに動画に撮ってもらいましょう。
わざわざ動画を撮る必要はないのでは?と思う人もいるかもしれません。
終わった後に、ここがダメだったなと反省点を挙げるのもいいですが、細かいところまで鮮明に覚えておくというのは難しいです。
動画なら細かいところまで日にちが経ったとしても見返すことができるのでおすすめです。
また自分だけじゃなく、他人と見るというのもポイントです。
自分だけでは気づかなかった点なども教えてもらえます。
さらに悪いところだけでなく、自分では当たり前にやっていた行為が素晴らしいと発見してもらえる機会になることです。
自分の悪いところ挙げろと言われるとたくさん思いつくが、自分の良いところ挙げろと言われると全然思いつかなくなる方多いのではないでしょうか?
離見で悪いところを直すだけでなく、良いところを伸ばすこともできるわけです。
離見には、自分が自分を客観的に見るだけではなく、客、つまり他の人も含まれるべきだなと私は考えています。
他人と一緒に見るのはめちゃくちゃ恥ずかしいですが、自分のレベルアップのためにも是非活用してください。
まとめ
今回は離見で自分を見つめ直す方法について紹介しました。
いくつか方法を紹介しましたが、自分の悪いところを見つけるだけでなく、良いところもたくさん見つけてほしいと思います。
自分の良いところってなかなか見つけるのが難しいですからね。
悪いところを直し、良いところを伸ばすことができる人が一番成長していく人です。
メモに残しておいて、後で客観的にみる方法はTwitterなどでも使っています。
Twitterの下書きにツイートしたい内容を書いておいて、数時間後に内容を見てこれならいいだろうと納得してからツイートするようにしています。
私の場合、その場で考えたツイートよりも、この方法をとっているツイートのほうが拡散されている傾向にありますね。
今回引用させていただいたメモの魔力は、メモの書き方だけでなく、このようないろいろな気付きを与えてくれる素晴らしい本だったのでお勧めです。
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