理学療法士の患者さんとのコミュニケーション術

理学療法士 コミュニケーション

理学療法士は、患者さんが運動や身体の機能に関する悩みを抱えて来院する際、医療を提供するうえで重要な役割を担います。患者さんとのコミュニケーションがスムーズに行われることで、患者さんの信頼を得ることができ、治療の効果も高めることができます。

今回の記事では患者さんとのコミュニケーションのポイントについて考えていきたいと思います。

目次

患者さんの話に耳を傾ける

まず、患者さんが訴えていることに、真剣に耳を傾けましょう。傾聴と言われるものですね。患者さんが求めているのは、ただ身体的な問題の解決だけではありません。病院であれば入院による不安や不満などもあります。逆もしかりですが、医者や看護師には話せないけどリハスタッフには話せることなども多いようです。

また心因性の疼痛などもみられることもあります。誰かに話を聞いてもらうだけで楽になったという経験がある方も多いかと思います。

相手の話を聞く姿勢を示すことで、患者さんとの信頼関係を築くことができます。信頼関係があることで今後のリハビリテーションの進め方も大きく変わってきます。患者さんの話に耳を傾ける姿勢を忘れないようにしましょう。

簡潔明瞭に説明する

医療用語や専門用語を使った説明が多くなると、患者さんがわかりづらいことがあります。特別な理由がない限りは患者さんが理解できるように、専門用語を避け、具体例を交えながら分かりやすく説明することが重要です。これは家族さんへの説明の際も同様ですね。

また患者さんだけでなく、他職種にもわかるようにカルテを書くことも心がけています。理学療法士としては当たり前に使っている専門用語でも看護師には伝わらないなんてよくあります。

私の勉強不足ではありますが、医者の使う英語の略語はわからなくて毎回調べていますね(笑)

患者さんの質問に答える

患者さんが質問をしてきた際は、的確に答えましょう。質問に答えることで、知識や技術を共有することができ、治療にもより効果的にアプローチすることができます。

ただわからないのに適当に答えることや、絶対に治る等の発言はしてはいけません。その後の信頼関係に大きく関わってくるので注意しましょう。

質問に答えられるように日々勉強しておくのも大切です。この疾患の方やこういう生活をしている方からなら、こういう質問がきそうだなということを事前に調べたり、先輩に聞いておくなどしておけば完璧ですね。経験のない新人時代は特に重要です。

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肯定的な姿勢を示す

理学療法士が患者さんに対して肯定的な姿勢を示すことで、患者さんはより前向きな気持ちで取り組むことができます。否定的な言葉ばかりかけてくる人と一緒にリハビリをしたくないですよね。

もちろん肯定的な言葉ばかり言われるのがしんどいという方もいらっしゃいますので注意は必要です。

患者さんが自信を持って日常生活を取り戻せるよう、協力的な姿勢を心がけましょう。

理学療法士の患者さんとのコミュニケーション術のまとめ

理学療法士にとって患者さんとのコミュニケーションは非常に重要です。自分自身も落ち着いた状態で患者さんと接することが大切であり、また、患者さんの話に耳を傾け、質問に答えられるよう、日々の勉強が必要です。

一度信頼を失うと、取り戻すのは非常に困難です。より良いリハビリテーションを行うためにも、コミュニケーションを通して患者さんとの信頼関係を築くことが大事です。

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