「人の役に立ちたい」「身体の仕組みに興味がある」そんな思いから、理学療法士という職業に興味を持ったあなたへ。この記事では、理学療法士になるための道のり、資格取得後の就職、そしてキャリアアップまで、徹底的に解説します。
目次
理学療法士ってどんな仕事?
理学療法士は、病気、怪我、高齢、障害などによって運動機能が低下した人々に対して、運動療法や物理療法などを用いて機能回復や自立支援を促す専門職です。病院、クリニック、介護施設、スポーツ施設など、様々な場所で活躍しています。
具体的な仕事内容としては、
- 運動療法: 筋力トレーニング、ストレッチ、歩行訓練など、身体機能を改善するための運動を指導します。
- 物理療法: 温熱療法、電気療法、水治療法など、物理的な刺激を用いて痛みを軽減したり、組織の治癒を促進したりします。
- 日常生活動作訓練 (ADL訓練): 食事、更衣、トイレ、入浴など、日常生活に必要な動作を練習し、自立を支援します。
- 装具療法: 杖、装具、車椅子などを適切に選択・調整し、身体機能を補完します。
- 患者教育: 病気や障害に関する知識、運動方法、生活上の注意点などを説明し、患者さんのセルフケア能力を高めます。病院内でもリハビリを提供できる時間というのは限られているので、しっかりと自主トレ等指導していくのが大切です。
理学療法士になるための道のり
理学療法士になるには、以下のステップを踏む必要があります。
- 養成校への入学: 文部科学大臣または厚生労働大臣が指定する4年制大学、3年制短期大学、3年制または4年制専門学校で学びます。
- 国家試験合格: 卒業見込みの段階で、理学療法士国家試験を受験し、合格する必要があります。合格率は例年80%前後です。
- 免許申請: 国家試験に合格したら、厚生労働省に免許申請を行い、理学療法士免許を取得します。僕の職場ではだいたい5月前後に免許取得し、患者様を一人で担当し始める事が多いです。
養成校の選び方
養成校を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 国家試験合格率: 合格率が高い学校は、教育体制が充実している可能性が高いです。ただ合格率100%となっていても、実際は国家試験に落ちそうな人たち(学内で試験があり合格できなかった人たち)は受験させないといった場合もあるので気にしすぎないようにはしてください。
- カリキュラム: 基礎医学、臨床医学、理学療法学など、幅広い知識を学べるカリキュラムであるか確認しましょう。特にほかの学校にはない特色がある、勉強会など学校以外でも活躍している先生がいるところもおすすめです。
- 実習: 充実した実習制度がある学校を選び、実践的なスキルを身につけましょう。実習というとしんどいイメージですが、自分自身の成長につながるのでお勧めです。
- 就職支援: 就職実績や就職支援体制が充実しているか確認しましょう。関係のある就職先を紹介してくださるゼミの先生もいるので、ゼミを選ぶ際も一つの判断材料としてください。
- 学費・奨学金制度: 学費や奨学金制度についてもしっかりと確認しましょう。
理学療法士の就職:病院、クリニック、介護施設…選択肢は多岐にわたる
理学療法士の就職先は、病院、クリニック、介護施設、訪問リハビリステーション、スポーツ施設など、多岐にわたります。
それぞれの職場によって、仕事内容や求められるスキル、給与、勤務時間などが異なります。自分の興味関心やキャリアプランに合わせて、最適な職場を選びましょう。
就職活動のポイント
- 情報収集: インターネット、合同説明会、OB・OG訪問などを通じて、様々な情報を収集しましょう。転職サイトから情報収集をするのもおすすめです。おすすめはリハビリ専門の転職サイト【レバウェルリハビリ】です。
- 自己分析: 自分の強み・弱みを把握し、どのような職場で活躍したいかを明確にしましょう。大学の教授や友達と分析するのもおすすめですが、困った時はプロに相談した方がより良いアドバイスを頂けます。
- 履歴書・職務経歴書: 自分のスキルや経験をアピールできるよう、丁寧に作成しましょう。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、回答を準備しておきましょう。【キャリエモン】は無料、匿名、無制限でESの添削 ・自己PR、ガクチカの添削 ・内定を複数もらった際の入社先企業選定の相談 ・面接の対応の仕方の相談 ・会社、業界の選び方の相談 ・就職活動の始め方の相談ができるサービスでおすすめです。
キャリアアップ:専門性を高め、活躍の場を広げる
理学療法士として働き始めてからも、スキルアップやキャリアアップを目指しましょう。
専門性の向上
- 認定理学療法士: 日本理学療法士協会が認定する専門資格です。専門分野に応じて様々な認定理学療法士があり、専門性を高めることができます。
- 大学院進学: より高度な知識や研究スキルを身につけたい場合は、大学院進学も選択肢の一つです。
- 学会発表・論文発表: 研究活動を通じて、専門性をアピールすることができます。
キャリアパスの広がり
- 管理職: チームリーダー、主任、部長など、マネジメント業務に携わることができます。
- 教育職: 大学や専門学校で教鞭を執ったり、後進の育成に携わることができます。
- 研究職: 大学や研究機関で、理学療法に関する研究を行うことができます。
理学療法士のやりがいと苦労
やりがい
- 自己成長と患者さんの笑顔:新しい知識や技術を習得し、常に成長できる環境です。 患者さんの機能回復や生活の質の向上に貢献できることが、最大のやりがいです。こういう症状が出ているなら、こういった治療をすればよくなるのでは?と自分で考えて、実際に効果が出たときの嬉しさは何度味わっても嬉しいものです。
- 感謝の言葉: 患者さんやご家族からの感謝の言葉は、大きな励みになります。実習で何もできなかった私でしたが、退院の際にありがとうと泣きながら言っていただいたことが今でも仕事の原動力となっています。
苦労
- 体力的な負担: 立ち仕事や身体介助など、体力的な仕事であることは間違いないです。実際定年直前にどんなリハビリできるかは今から不安です(笑)。
- 精神的な負担: 患者さんの痛みや苦しみを共有し、寄り添うことは、精神的に負担が大きい場合があります。
- 時間的な制約: 患者さんの数が多い場合や、急な対応が必要な場合など、時間的に余裕がないことがあります。
まとめ:理学療法士は、人と社会に貢献できる魅力的な職業
理学療法士は、人々の健康と生活を支えるという、社会的に意義のある仕事です。
この記事で紹介した情報を参考に、理学療法士になるための準備を進め、自分らしいキャリアを築いていきましょう。
あなたの挑戦を応援しています!
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