急に起き上がった時に倒れたりしてしまう怖い病気、起立性低血圧を皆さんは知っていますか?
起立性低血圧という名前だけは知っている方も多いのではないでしょうか?
私も一度起き上がった瞬間に目の前が真っ暗になり、気付いた時には足から血を流し、倒れ込んでいたということがありました。
本当に怖いですので、起立性低血圧の原因、治し方などを学んでいきましょう!
起立性低血圧の原因とは?
起立性低血圧の原因とはなんなのでしょうか?
起立性低血圧の定義としては
立ってから3分以内に収縮期血圧(高い方の血圧)が20〜30、拡張期血圧(低い方の血圧)が10〜15以上低下すると起立性低血圧と診断されます。
実は健康な人でも、立ち上がると血圧は下がるようになっています。
これは重力によって、上から押さえつけられ、足側から心臓に向かう血が戻りにくくなるからなんです。
しかし健康な人は、下がった血圧を圧受容器というものが感知し、血圧を上げてくれます。
起立性低血圧が起こる方は、この圧受容器というのが働かず、血圧が上がらないのです。
それにより、ずっと血圧が下がったままとなってしまうわけですね。
起立性低血圧の治し方
では起立性低血圧の治すために、どのようなことをすればいいのでしょうか?
- ギャッジアップ
- 下腿三頭筋の運動
などが中心になってきます。
起立性低血圧の治し方について詳しく紹介していきます。
ギャッジアップ
なのでベットからゆっくり起き上がるなどして、低血圧状態を故意に作ります。
もちろん無理は禁物です。できる範囲でやりましょう。
そうすることで、先ほど紹介した圧受容器というものに刺激を与え、少しずつ圧受容器を慣れさせます。
圧受容器が刺激に慣れ始めると、少しづつ血圧を上げてくれるようになるので起立性低血圧が改善していきます。
入院中のの患者さんでずっと寝たきりの方は圧受容器を使わないため、圧受容器を慣れさせるためにギャッジアップを行ったりします。
下腿三頭筋の運動
実は足から心臓に向かって血を送るというのは重力に逆らうためとてつもない力が必要なんです。
下腿三頭筋は第二の心臓とも呼ばれていて、足から心臓に血を送るための大切な役割を果たしています。
つまり下腿三頭筋を鍛えることで、しっかりと足から心臓に血を送ることができるわけです。
そうすると立ち上がった時に、血圧が下がりにくくなり、起立性低血圧の改善につながるわけです。
下腿三頭筋の鍛え方はこちらの記事に載せています。
起立性低血圧のまとめ
本日は起立性低血圧についてお話しさせていただきました。
起立性低血圧の治し方としては
- ゆっくりと起き上がるなどを繰り返し、体を慣れさせること
- ふくらはぎの筋肉を鍛えること
ふくらはぎの筋肉を鍛えるのは、起立性低血圧を治すためだけではなく普段の生活でも役に立つのでおすすめです。
起立性低血圧で倒れた時に頭を打つなどすると、本当に危険です。
普段からしっかりと予防して、少しでも改善してもらえたらいいなと思います。
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